第1番「室生寺」女たちの思いを包みこむ寺(奈良県宇陀市)

住所:奈良県宇陀市室生78 TEL:0745-93-2003
拝観料:600円 駐車場:有(100台有料)
拝観時間:8:30-17:00(4/1-11/30) 9:00-16:00(12/1-3/31)
アクセス:近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車、徒歩5分

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正式名:
山号:宀一山(べんいちさん)
本尊:釈迦如来(国宝)
開基:賢憬
寺格:大本山
創建年:宝亀年間(770-781)
別称:女人高野

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女性の入山を許したもう一つの「高野山
高さは約16m 屋外にある五重搭では、この塔が「小ささ」において日本一だといわれている。「女人高野」として知られる室生寺を象徴するのが、この五重塔だろう。悩み多き女性たちを受け入れた真言宗寺院。
表門のすぐ前を室生川が流れ、その上には朱色の欄干の太鼓橋がかかっている。そして石柱に刻まれた「女人高野室生寺」の文字。
お堂の陰にひっそりたたずむ観音像。
現在は真言宗室生寺派大本山室生寺は元禄年間に徳川五代将軍綱吉の母、桂昌院の寄進を受けて堂塔の修復に当たっている。このことがきっかけとなり、女人禁制の高野山に代わって女性に広く門戸を開いたという説もある。
仁王門をくぐり金堂へ向かい、御仏に対面する。金堂には釈迦如来立像を中心に薬師如来像、地蔵菩薩像、文殊菩薩、十一面観音像の五尊像が安置されている。

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金堂の左側にあるのは弥勒堂だ。このお堂の釈迦如来坐像は、土門拳室生寺の写真集で幾度となく見ている。彼はこの釈迦如来像について、「日本一の美男子の仏」だと述べていた。土門拳の「古寺巡礼」は、じつは室生寺からはじまっていた。
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室生寺の仁王門をくぐると、目の前に次から次へと石段が現れ、全部で七百段あるらしい。往復千四百段である。最初は「鎧坂」と呼ばれる坂で、登りきると正面が金堂、左が弥勒堂だ。さらにそこから上へ向かう二つの石段がある。その石段を登りきると本堂にたどり着く。ここまで登ってくると、ようやくあの優美な五重塔が姿を現す。しかし、ここからまだ三百九十段あまり残っている。「無明橋」を渡り、「賽の河原」を越えて奥の院へ行く。(百寺巡礼:五木寛之より)
 
奈良盆地の東方、三重県境に近い室生の地にある山岳寺院である。平安時代前期の建築や仏像を伝え、境内はシャクナゲの名所としても知られる。天武天皇9年(680)、役小角の草創、空海の中興という伝承もあるが、記録では確認出来る限りでは、奈良時代末期の宝亀年間、時の東宮・山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒のため、室生の地において延寿の法を修したところ、竜神の力で見事に回復したので、興福寺の僧・賢憬が朝廷の命でここに寺院を造ることになったという。
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未訪寺
ここ室生寺は過去、もう40年以上前に中学の修学旅行で訪れたきりである。しかし、この室生寺はその時の微かな印象とそれ以降に何度も見る写真集等の映像で、好きな神社仏閣の上位にある。そして、本にもあったが「土門拳」の百寺巡礼や迫力ある仏像に魅了されたのもこの時期であった。出来る事ならすぐにでも訪れたいが、まだ夢叶わずといったところである。