第2番「長谷寺」現世での幸せを祈る観音信仰(奈良県桜井市)

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住所:奈良県桜井市初瀬731-1 TEL:0744-47-7001
拝観料:500円 駐車場:有500円
拝観時間:8:30-17:00(4/1-9/30) 9:00-16:30(10/1-3/31)
アクセス:近鉄長谷寺駅から徒歩25分
 

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正式名:豊山 神楽院 長谷寺
山号:豊山
本尊:十一面観音(重要文化財
開基:道明
寺格:総本山
創建年:奈良時代(8世紀前半)
別称:花の御寺
 
長谷寺はまた、別名「花の寺」とも呼ばれている。
 ”花の寺 末寺一念 三千寺”(高浜虚子
三千寺とは長谷寺真言宗豊山派総本山で、約三千の末寺があることを示す。静寂でひっそりとしている寺は、それはそれでいい。でも、この長谷寺のように市井の喧噪を感じさせる寺もまたいい。
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この寺の本尊の十一面観音菩薩が、法華経のなかの観音経では観音菩薩衆生のあらゆる危難に応じてさまざまな姿に変化し、救い願いをかなえ教化を行うとされている。これは大乗仏教の思想で考えられた他の仏とはかなり違う。大乗仏教の仏はさとりの境地への象徴としての「浄土」を信仰の中心としていたからだ。わかりやすくいえば、観音信仰は「浄土」ではなく「現世」の利益を祈願することに結び付いている。
平安時代には観音信仰の霊場になり、官寺に準じる寺とされた。現在の本尊は室町時代東大寺仏師の実清良覚の手でつくられたもの。高さが十メートルあまりある本尊は、木造仏では日本最大級の大きさ。ちなみに東大寺の大仏は銅造仏で、約十五メートルの高さがある。この十一面観音菩薩は「長谷寺式」と呼ばれる独特のすがたをしている。左手には観音像らしく宝瓶をもち、右手には地蔵像のような錫杖と念誦珠をもっている。それは観音と地蔵菩薩が合体したものらしい。
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有名な七千株の牡丹の花にもこんな言い伝えがある。中国の唐時代の皇后・馬頭夫人は顔が長く鼻が馬に似ていたため、馬頭夫人と呼ばれたらしい。その馬頭夫人が日本の長谷観音の霊験あらかたなることを聞いて、なんとか美しくなれるようにと毎日、長谷寺に向かって祈祷をした。すると素晴らしい美女になれたというのだ。そのお礼に彼女は宝物とともに牡丹を数株寺献納した。それが今の長谷寺の牡丹園の始まりだという。
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現在は真言宗豊山派総本山で末寺は三千寺あまり、壇信徒は約三百万人だという。平安末期、西国三十三所の観音霊場が成立した。そのコースは、一番の熊野の那智青岸渡寺から、近畿地方一円をめぐって、岐阜の華厳寺を三十三番として終わる。いわば観音さまの救済を願う人びとのための巡礼コースである。伝説によれば、この観音霊場巡礼の風習をはじめたのは、長谷寺の徳道という僧だという。
三十三という数字は観音経で観音菩薩が三十三の化身をして人びとを救うという数字からきている。西国三十三所坂東三十三所秩父三十四所の三コースで、全部で百カ所の観音霊場を巡礼する「百観音巡礼」というのもある。ちなみにこれとは別に「お遍路さん」と呼ばれるのが、弘法大師ゆかりの霊場を巡る四国八十八カ所だ。(百寺巡礼:五木寛之より)
 
平成28年5月1日(2016)
東大寺春日大社を回った跡、少し遠い長谷寺まで足をのばす。各駐車場も混雑を極め、参道入口より離れた所に停める。参道も少し遅めだったにも関わらず、やっぱり混んでいた。まだ5月に入ったばかりの為か、牡丹の花は少し寂しげであったが、それでもここが牡丹で有名なお寺さんとわかる。ここが満開になるころはさぞかし豪華絢爛なことだろう。