第3番「薬師寺」時をスイングする二つの搭(奈良県奈良市)

f:id:kanba-office:20180808215559j:plain

住所:奈良県奈良市西ノ京町457 TEL:0742-33-6001
拝観料:800円(玄奨三蔵院伽藍公開時:1100円 駐車場:500円
拝観時間:8時30分~16時30分
アクセス:近畿日本鉄道西ノ京駅下車すぐ

f:id:kanba-office:20180808215452j:plain

正式名:
山号:なし
本尊:薬師三尊(国宝)
開基:天武天皇
寺格:
創建年:天武天皇9年(680)
別称:
*
金堂の正面に立つと、左手に色鮮やかな西塔、右手に古びて貫禄のある東塔が見える。二つの塔コントラストと調和が、この寺のいちばんの見どころかもしれない。
東塔のほうは、薬師寺のなかで唯一創建当時の白鳳様式を伝える建築物だ。ニ度の火災に遭いながら、幸運にもこうして千三百年間残っている。当麻寺法輪寺の三重塔とは違って、それぞれの屋根の下に裳層がついているので、六重塔のように見える。また、相輪を飾る水煙は、「二十四の飛天」の透かし彫りで有名だ。
*
薬師寺は、その天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈って天武9年(680)に発願した寺だ。薬師寺は現在、興福寺とならんで法相宗大本山である。法相宗はかつての南都六宗の一つで仏教を学問として研究するものだった。
*
金堂のなかは、中央に薬師如来、脇士(脇待)として向かって右側に日光菩薩、左側に月光菩薩薬師如来は東方の浄瑠璃世界の教主とされている仏さまだ。人びとを病苦から救い、癒してくださるということで、古くから庶民にさかんに信仰されている。
和辻哲郎は「古寺巡礼」のなかで、この薬師如来について「東洋美術の最高峰」とまで絶賛している。その一方で、脇士の日光・月光菩薩のほうに向いてしまう。仏さまというより、非常に人間的で、官能的でさえある。
*
もう一つ、薬師寺には有名な仏像がある。東院堂に安置されている聖観音菩薩像だ。私はこの御仏に素晴らしい人間的な共感をおぼえる。そして、なんと美しいのだろう。(百寺巡礼:五木寛之より)
 
未訪寺