第9番「當麻寺」浄土への思いがつのる不思議な寺(奈良県葛城市)

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住所:奈良県葛城市當麻1263-682 TEL:0745-48-2001
拝観料:500円 駐車場:
拝観時間:9時00分~17時00分
アクセス:近鉄当麻寺駅から徒歩15分

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正式名:
山号:ニ上山
宗派:高野山真言宗、浄土宗
開基:麻呂古王(伝)
寺格:
創建年:推古天皇20年(伝)
別称:

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ニ上山を境にして東側が奈良県北葛城郡當麻町、西側は大阪府南河内郡太子町である。當麻寺はニ上山の東の裾野に広がる當麻の里にある。正式名称は「禅林寺」。
當麻寺に入るときは、私は裏通りから行くのが好きだ。そして、仁王門からはいるほうがいい。仁王門は、ニ上山の雌岳と雄岳を額縁のように切りとって見せてくれる。當麻寺では、浄土宗の塔頭真言宗塔頭が混在している。たとえば、中之坊は真言宗で、奥院は浄土宗だ。
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當麻寺の本尊は、一般には「當麻曼荼羅」と呼ばれる織物、一種の”絵”である。その図柄は西方浄土ありさまを表し、正式には「観無量寿経変相図」と呼ぶ。そのため、當麻寺の本堂は「曼荼羅堂」とも呼ばれている。伝説では、中将姫は奈良時代の高官、藤原豊成の娘だといわれている。十六歳で出家して當麻寺にはいり、深い信仰生活を送った。そして、菩薩の力を借りて當麻曼荼羅を蓮の糸で一夜にして織りあげ、わずか二十九歳で浄土へ往生したというのである。
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曼荼羅の横にある「来迎の弥陀」と呼ばれる檜材の寄木造りの立像。この像は非常に軽く、中が空洞になっている。ちょうど人間がひとり、なかにはいれるような大きさだ。そのため、昔は、自分の寿命は長くない、と死を覚悟した人が内部にはいって、即身成仏したといわれる。
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當麻寺の三重塔は、奈良時代の創建当時のすがたで、東塔・西塔の両方がそろって残っている。それは、日本でもここだけだそうだ。
生と死の結界であるニ上山に抱かれる當麻寺には、浄土にまつわる数多くの物語がある。物語はフィクションである。浄土の物語を紡ぐこの寺が、千四百年にわたって庶民によって支えられてきた秘密を解く鍵は、ここにあると私は思う思(百寺巡礼:五木寛之より)
 
未訪寺